三井海洋開発など、マレーシアで浮体式洋上天然ガス設備の基本設計業務を受注

2012年9月13日 13:59

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 三井海洋開発、IHI、東洋エンジニアリング、及びオランダのCB&I Nederland B.V.の4社連合は12日、マレーシア国営石油会社Petroliam Nasional Berhad(PETRONAS)より、浮体式洋上天然ガス液化・貯蔵・積み出し設備(FLNG: Floating LNG Unit)の基本設計(FEED: Front End Engineering Design)業務を受注したと発表した。

 同FEED業務は、PETRONASが現在2基目のFLNGプロジェクト案件として推進中のマレーシア・サバ州沖で産出されるガスを洋上にて液化し、液化天然ガス(LNG)を年間150万トン生産する計画のFLNG No.2プロジェクト向けのもの。LNG液化設備のほか、船体、居住設備、係留設備、LNGタンク、LNG出荷設備の基本設計、および同FLNGの建造(EPCIC:Engineering, Procurement, Construction, Installation and Commissioning)のコスト積算業務を含み、2013年半ばの業務完了を予定している。

 4社連合は、三井海洋開発グループの浮体式洋上石油生産設備に係る豊富な建造・操業実績と係留技術、IHIの船舶海洋分野での実績と信頼性ある独自LNG貯蔵技術(IHI-SPBタンク)、東洋エンジニアリング及びCB&Iの効率性の高いトップサイドプラント設計、製作技術を結集し、技術的優位性のみならず経済性も追求したFLNGの基本設計をコスト積算と共に提供する。

 4社連合は今回の案件を通じ、高LNG生産効率、省エネルギー、低コスト、かつ高い信頼性と安全性を同時に実現する画期的なFLNGの設計・建造を目指す。FLNGプラントは、オフショア中小規模ガス田の有効利用の観点から需要拡大が期待されており、これを機に今後もグローバルに事業を拡大していくという。

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