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米イリノイ州の連邦判事、暗号化されていないWi-Fi通信の傍受は盗聴に当たらないとの判断
米イリノイ州の連邦判事が、暗号化されていないWi-Fiの通信内容を傍受することは盗聴に当たらないという裁定を出したそうだ(Ars Technicaの記事、The Volokh Conspiracyブログの記事、本家/.)。
発端はInnovatio IP Venturesという企業が、同社の特許17件に関して公衆Wi-Fiを提供するホテルやレストラン、スーパーマーケットなどを訴えた裁判で、証拠集めのために公衆Wi-Fiの通信内容を傍受したいと要望したことによる。同社はパケットのヘッダーのみを保存し、データは破棄する計画だったが、違法である可能性もあるとして裁判所に確認を求めていた。
連邦法では電気通信の傍受を違法行為としているが、通信内容に公衆アクセス可能な設定になっている場合は除外される。公衆Wi-Fiの多くは暗号化されておらず、サービスエリア内であれば、パケットキャプチャーアダプターとノートパソコンを組み合わせて簡単に傍受できる。このことから、暗号化されていないWi-Fi通信の内容が公衆アクセス可能な状態になっていると判断したのだという。これに対して法学者のOrin Kerr氏は、Wi-Fi設置者の意志が重要であるとし、暗号化しないことで他人が自分の通信内容を自由に傍受してもよいと考える人はいないだろうと述べた。そのため、例外規定は適用されず、通信傍受法の対象になるとの考えを示している。 スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | ネットワーク | アメリカ合衆国 | 法廷 | YRO | 通信 | 暗号 | 携帯通信 | プライバシ
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