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【銘柄診断】三井化学は足元の低調を織込む、次の視点は通期の増益見通しに転換する
三井化学 <4183> は8月6日の年初来安値157円で大底を打ち、リバウンドをはさみ現在は再び底値調べの動きを余儀なくされている。
今2013年月期第1四半期の業績は営業利益が69億円と前年同期比68%の大幅減益に見舞われた。欧州債務問題や中国景気の成長鈍化で、半導体部品や電子材料に使う樹脂の原料となるフェノールの販売数量が減り、4月に発生した岩国大竹工場(山口県和木町)での爆発火災事故の影響で、ポリエステル繊維の原料などに使う高純度テレフタル酸の販売も落ち込んだことなどが要因。そして未公表だった9月中間決算について営業利益50億円、前年同期比82%の減益見通しを明らかにした。
会社側の見方では第2四半期は営業損失を見込んでいることになり、市場人気の冷え込みが最近の低調な動きの背景。ただ、下期は、石化系事業の収益が上向くとともに、ウレタン部門の改善も続くことで収益水準が底上げされ、機能樹脂、機能化学品両部門の増益でカバー。通期では営業利益320億円と前期比48%の増益が見込まれている。ただ、アナリスト筋には業績未達を指摘する向きもあり、ここらあたりを見定める動きになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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