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マウスの視覚をリバースエンジニアリングして人工義眼を作る
taraiok 曰く、 コーネル大学のSheila Nirenberg氏とChethan Pandarinath氏が、破壊された網膜を再生して、ほぼ正常な視力を取り戻せるという「バイオニック人工眼」を作成したと発表した(EXTREMETECH、本家/.)。
人工網膜については網膜と視神経の間にチップを埋め込み、CMOSセンサーなどを介してモノクロの視野を再現する「Argus II」などが実用されているが、解像度が低い、グレースケールでなおかつ表現できる階調が少ないなどの課題がある。いっぽう、この人工網膜はマウスを使い、網膜から送信されるデコード信号の解析に取り組み、その結果を応用しているのが特徴。Texas InstrumentsのOMAP 3530のSoCチップとDLP製のピコプロジェクター、カメラから構成されている。SoCチップでカメラからの映像をマウスの脳が理解できる形にエンコードし、遺伝子治療で網膜に配置されたOptogeneticタンパク質にプロジェクターで映像を投影するという仕組み。
リンク先の画像を見ると分かるが、今回、コーネル大学の二人が開発した「バイオニック人工義眼」は、グレースケールであることは変わらないものの、人間の目に近い解像度を持っているのがわかる。現在、Sheila Nirenberg氏はより人間に近いサルの網膜のリバースエンジニアリングをしているそうだ。なお、1~2年以内に人間による臨床試験を行いたいとしている。
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