[仕事術]しっかり寝て生産性の向上を

2012年8月16日 19:29

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寝る時間がほとんどないと言うと格好よくきこえるかもしれません。しかし、これはあなたの有能さを示すにはよい宣伝文句とは言えません。

寝る時間がほとんどないと言うと格好よくきこえるかもしれません。しかし、これはあなたの有能さを示すにはよい宣伝文句とは言えません。[写真拡大]

 寝る時間がほとんどないと言うと格好よくきこえるかもしれません。しかし、これはあなたの有能さを示すにはよい宣伝文句とは言えません。

 多くの人が日々増す睡眠不足の中で働いています。もし、あなたが社長やマネジャーだとしたら、毎晩十分な時間目を閉じている従業員を雇うほうが得策です。

 というのも、学習が睡眠によって強化されることが2008年にシカゴ大学が行った研究で裏付けられているからです。

 調査に参加した対象者は、まず、あることについての習熟度を調べるテストを受けます。そして、それについての訓練を、朝、受けます。

 その後、時間を変えて習熟度の変化を調べるテストを受けました。下に示したグループの違いをご覧ください。

 +8% 訓練の直後にテストを受けた人
 +4% 夕方テストを受けた人
 +10% 次の日の朝テストを受けた人

 この結果から、睡眠は一日の終わりには忘れられてしまったことを復元し、長期学習を強固にするのを促進することがわかりました。

 良い企業は常に社員のスキルアップを図る効果的な訓練を探しているものです。だからこそ、そういった企業は生産性を向上させるためにタイムマネジメントのテクニックに関する訓練を施すよう筆者を招くのです。そのテクニックの中のひとつに、十分な睡眠を確保することも含められています。

 睡眠を十分確保するには、消灯時間の直前まで働くことはよい方法とは言えません。頭はまだ活発に働いていて、必要な休息のために落ち着くことを拒否する可能性があるからです。

 その代りに、午後8時以降は、送信者も受信者も休止時間が持てるように、あらゆるメールの送受信をやめるよう会社が従業員に奨励することにしてはどうでしょうか。

 次の日には、皆再び元気になって生産的な速度で仕事をすることができるので、決して無駄にはならないはずです。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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