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Pixar、Catmull-Clark法をオープンソース化
ymitsu 曰く、 国際的なコンピュータグラフィックス関連カンファレンス「SIGGRAPH 2012」にてPixar社が、同社が特許を持つ3DCGの細分割曲面生成技術である「Catmull-Clark法」のテッセレーション技術をオープン化するプロジェクト「OpenSubdiv」を公開したとのこと(4Gamer.netの記事、SourceForge.JP Magazineの記事)。
Pixarと言えば「トイ・ストーリー」といった3DCG映画でお馴染みだが、一方では映画業界で多用されている3DCGレンダリングソフト「RenderMan」の開発・販売元でもあり、3DCGソフトウェアの技術の発展に大きな貢献をした技術者のCatmull氏が社長を務めている。
Catmull-Clark(カトマル・クラーク)法はそのCatmull氏らが1978年に開発した細分割曲面生成法で、少ない頂点数のポリゴンから滑らかな曲線を生成する技術である。現在はBlenderやメタセコイアといったPC向け3DCGソフトウェアなどにも搭載されている一般的な手法となったが、一般的なCatmull-Clark法では「物体のカド」などの特異点では丸みを帯びてしまうなどの弱点があり、映画やゲームなどでまともに使える品質にできるテッセレーションの特許はこれまでPixarが握っていた。それをオープンソース化するという。
現行のゲーム機はそもそもテッセレーション技術をサポートせず、またテッセレーションに対応したDirectX 11対応のゲームでも特許を握るPixarへの懸念から、元からポリゴンモデルを細かいところまで作り込んでいるため、Catmull-Clark法オープン化の旨みは現時点ではそれほど無いようだが、DirectX 11以降をサポートする次世代機では、低ポリゴンモデルを滑らかなPixar品質で表示出来るようになるのではないかと、4gamerの記事ではゲーマー的な視点から予想している。
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