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米データセンターの敵はハリケーン
データセンターの天災対策というと日本では地震対策が基本だ。taraiokによると、米国では日本ほど地震は発生しないものの、その代わりにハリケーン対策が必要だという。
データセンターの設置場所には、電力が安く信頼性が高いこと、地価が安いこと、補助金が多いこと、水が調達しやすいことなどの10の条件が必要とされる。こうした条件を満たす場所はそれほど多くない。アメリカではGoogle、AppleやFacebookなどの大手IT企業のデータセンターが条件の揃っているノースカロライナ州に集中しているという。しかし、このデータセンターの一極集中にはリスクが多い。多くのデータがクラウドに完全移行することで、このデータセンターで災害が発生しただけで、非常に多くのデータが損失する可能性がより高まるからだ(本家Business Intelligence、WIRED、GIGAOM、本家/.)。
アメリカではハリケーンの季節に突入した。/.本家記事では、カテゴリ5クラスのハリケーンがデータセンターをダウンさせる可能性について紹介している。この記事によると、リスクが高いのはバージニア州であるという。バージニア州では1851年から2009年にかけて12個のハリケーンに襲われている。バージニア州には、Amazon Webサービス(AWS)のデータセンターが置かれている。2011年のデータによると、AmazonのS3クラウドには、SNSの「Pinterest」、動画サービスの「Boston.com」、写真サイトの「Instagram」、政府機関のサービスなど7620億オブジェクトが格納されているとのこと。これは、インターネット全体の1%に相当するという。
しかも、今後は地球温暖化の影響で、2100年までにハリケーンの強さはは2~11%ほど強くなると予想されている。
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