[仕事術]整理することを習慣にする

2012年8月7日 21:33

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トップになりたいと思っているなら、習慣の真の力を評価しなければならない。そして習慣は繰り返し実行することで作られるということを理解しなければならない。

トップになりたいと思っているなら、習慣の真の力を評価しなければならない。そして習慣は繰り返し実行することで作られるということを理解しなければならない。[写真拡大]

 『トップになりたいと思っているなら、習慣の真の力を評価しなければならない。そして習慣は繰り返し実行することで作られるということを理解しなければならない。自分にダメージを与える習慣は早く止め、習慣化すれば良い結果をもたらす行動を急いで身につけるべきである。そうすれば望んだ成功を手に入れられるだろう』(J.ポール・ゲティ)

 よく耳にする言い訳のひとつに「一度は整理しようとしたが、うまくいかなかった」というのがあります。この場合、考えなければならないことが二つあります。

1.本当に「整理した」のでしょうか?実際に整理するための新しい方法を生み出したのと、ただ片づけただけなのとでは、意味が違います。方法とその進め方を考え出すということは、新しいものが入ってきたときにそれをどうするべきかわかっているということです。

 たんに片づけただけなら、物を捨てただけです。しかし、それでは新しいものが入ってきたとき、それを収める場所はなく、また整理されていない状態ができてしまいます。そして、整理したような気になるだけの時間が必要になるのです。

2.新しい方法を実行して整理していた場合、その一連の作業を進展させる努力をしばらく続けていましたか。人は当然の反応として変化に抵抗します。ですから、それらの方法を用いることが習慣になるには3~4週間はかかるはずなのです。

 タイムマネジメント・トレーニングはどのぐらい効果があるのかとよく聞かれます。そう聞いてくる人たちはトレーニングで習ったやり方を本当に続けているのでしょうか。このことはとくに、オフィスの書類やメール、空間を管理するためのやり方を筆者が直接考案した人たちに言えることです。

 わかりやすい答えはありません。要は、一人ひとりが、もっと生産性を上げたいと思ったことに、どのぐらい熱心に取り組むかということなのです。

 人によっては新しく入ってきたものをきちんと収めていく方法を持っているけれども、ただその方法を実践していないのかもしれません。日々の仕事を回していくためには、一つひとつのものについてどうすべきかを決めて、適宜収めていかなければならないのです。これはそんなに時間のかかることではありませんが、習慣にしていくことが求められます。

 タイムマネジメント・トレーニングは確かに有効です。(学んだことからさらに多くを得る方法については睡眠とトレーニングに関する以前の投稿をご覧ください。http://www.keyorganization.com/blog/sleep-for-improved-productivity)トレーニングに関するイベントに参加した人たちは、イベント終了後、自分自身をコントロールできている感じが持て、望みはあるという安心感を覚えたそうです。そこからは、望みをかなえる旅の始まりです。日々、進歩していく旅にしましょう。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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