人間の皮膚感覚を再現するフレキシブルなタッチセンサー

2012年8月2日 06:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 圧力やねじれ、せん断状態といった人間の皮膚であれば容易に感知できる状態を識別できるタッチセンサーが開発された(Nature Materials本家/.)。

 これまでの圧力センサーやタッチセンサーは圧力は検知できるものの、ねじれやせん断状態を識別することは難しかった。今回開発されたセンサーだが、ポリマー繊維シートに直径100ナノメートル、長さ長い1ミクロンのポリマーナノファイバーを敷き詰めたファイバーアレイに導電性の高い白金をコーティングし、これを2枚向かい合わせにかみ合わせた構造になっているという。ファイバーが接触する程度に応じて電気抵抗が変化し、この差を識別して人間の皮膚のように圧力、ねじれ、せん断を識別できるという。

 実用性は心拍モニタリングを含む複数の用途で実証されているという。このような微妙な触覚の入力が可能になれば、人工皮膚の作成や、人と対話するように設計されたロボットなどの製造に役立つと考えられる。

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