105 歳の以上の健康長寿者から iPS 細胞作製に成功

2012年8月1日 10:50

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記事提供元:スラド

 ある Anonymous Coward 曰く、

 人類永遠の課題である「長生き」の秘密が解明できるかもしれない。慶応大医学部の鈴木則宏教授らのチームは、105 歳以上の「健康長寿者」の死後間もなくの皮膚の提供を受け、iPS 細胞作製に成功したと発表した。生前にとくに病気が無く、健康的な老後を過ごして 105 歳以上で亡くなった 2 人から皮膚の細胞 (線維芽細胞) を採取し、iPS 細胞を作製したという (47NEWS の記事SankeiBiz の記事サイエンスポータルの記事より) 。

 これらは健康のお手本と言える長寿者の iPS 細胞は「正常細胞」の指標として利用できるという。例えば、神経などの細胞に育てて、その細胞がかかわる病気を持った患者由来の細胞と比較することで、病気になる仕組みの解明や治療法の探究に繋がる。アルツハイマー病やパーキンソン病などの早期診断に役立つほか、長寿の秘密にも迫れるかもしれないとしている。

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