[仕事術]インターネットで脳を活性化

2012年7月31日 18:37

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筆者の顧客やタイムマネジメント・トレーニングのセミナーの聴衆の多くは、人や物の名前や過去の出来事を思い出すことができないことに失望を表します。

筆者の顧客やタイムマネジメント・トレーニングのセミナーの聴衆の多くは、人や物の名前や過去の出来事を思い出すことができないことに失望を表します。[写真拡大]

 筆者の顧客やタイムマネジメント・トレーニングのセミナーの聴衆の多くは、人や物の名前や過去の出来事を思い出すことができないことに失望を表します。けれども、その人たちは押しなべて、有能な働き者です。その人たちにこうした記憶の欠落を引き起こす関連疾患はありませんが、ぼやきは年とともに増えます。

 実はそれに対するよい知らせがあります。インターネット検索に時間を費やすと、どの年齢の人にとっても良い効果がもたらされるというのです。

 55歳から76歳の大人を対象にしたカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究では、ネット検索をして時間を過ごすと、本を読むことに比べて神経作用が3倍になり、精神的に良い刺激となる可能性があることがわかったのです。ただし、これは調査以前にインターネットを実際に利用した経験がある人の場合です。

 違いを生んでいると思われる原因は、インターネット上では様々な選択を求められて、常に判断を下さなければならないということです。つまり、重要な認知回路を使っているのです。

 注意点: これは事務作業をさぼる口実ではありません。夕方の20分を新しいウェブサイトの探索のためにとっておくのはいいですが、それによって毎日の生産性が削られないようにしましょう。一日の予定を効果的に組んだら、夕方さらに時間が取れるようになり、新しいテーマについて学ぶことができるはずです。

 スケジューリングを上手にするには、やはり、一つの作業を集中してするために毎日ある一定の時間を取っておく必要があります。理想を言えば最高で一時間半です。

 二番目に、似たような作業をグループ分けします。たとえば、緊急を要しない折り返しの電話をして、それからメールの処理をしたり、毎日、あるいは毎週繰り返される作業をするといった具合に。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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