[仕事術]ラッシュアワー対策を考える

2012年7月23日 21:12

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2007年、米国では、ラッシュアワーの交通渋滞に費やされた時間は平均36時間でした。これは時間と燃料の損失額に換算すると、一人当たり750ドルかかかっていることになります。

2007年、米国では、ラッシュアワーの交通渋滞に費やされた時間は平均36時間でした。これは時間と燃料の損失額に換算すると、一人当たり750ドルかかかっていることになります。[写真拡大]

 2007年、米国では、ラッシュアワーの交通渋滞に費やされた時間は平均36時間でした。これは時間と燃料の損失額に換算すると、一人当たり750ドルかかかっていることになります。(米国における移動と交通の渋滞状況調査(Urban Mobility Report)2007年版、Texas Transportation Institute)

 一日の仕事は思っていた以上にたくさんできて、晩は家族と過ごすために定時に退社する。それができたら、よいものです。しかし、大都市では大勢の人がラッシュアワーで立ち往生し、ピーク時の混雑で日に3時間、持っていかれます。夏の数か月はたくさんの人が夏季休暇でいなくなるため渋滞は少し緩和されますが、9月には再び大混雑が戻ってきます。

 筆者が主催するタイムマネジメントトレーニングはすべて、一日の終わりに達成感を得て、さらに自分自身や家族のための時間が余るよう、できるだけ生産的に時間を使うお手伝いをするために作られています。けれども、この問題に直面した場合、どうすれば緊張をときほぐし、家に戻ってリラックスすることができるのでしょうか。

・フレックスタイム制度や在宅制度を利用して仕事をすることはできませんか。筆者の知り合いの中には、誰よりも早く職場に着けるよう午前4時半に家を出る女性がいます。けれども、私だったら最初の選択肢としては絶対に選びません。夕方にはへとへとになってしまうからです。

・運転中に複数のことをする人はたくさんいます。運転しながら、携帯で電話をしたりメールをしたりするわけです。しかし、最近拙稿で携帯電話の通話中に交通死亡事故を起こしてしまった若者について書きましたが、このことからも運転しながらほかのこともするのはよい考えとは言えません。ラッシュアワーの道路状況は、ほんの数フィート先に進みたいという思いから車線を出たり入ったりして割り込みをする人がいて、普段以上に危険だからです。

・公共交通機関も代替案としては素晴らしいものです。冒頭の調査が行われたテキサスでは、多くの場所で利用が限られていますが。私はニューヨークで通勤していますが、運転することを避ける方法として、あらゆる公共交通機関を好んで利用します。

・もし可能なら、車の中で過ごす時間を、単純に職場と家のあいだで心を切り替えるための時間として受け入れることもできるでしょう。そうすれば、渋滞で動けない時間が、一日の出来事を振り返ったり、次のプロジェクトの計画を見直したりする時間になるのです。やがて目的地に着くころには、頭もすっきりしているはずです。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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