Apple、環境よりデザイン重視へ。環境基準「EPEAT」から脱退

2012年7月11日 10:20

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記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 Apple は PC やディスプレイを環境の側面から評価・格付けする米国の環境基準「EPEAT」から脱退したとのこと。MacBook Pro や MacBook Air を含む 39 の製品の認定が取り下げられたとしている。脱退の理由について、EPEAT の CEO である Robert Frisbee 氏によれば、「Apple のデザインの方向性は、もはや EPEAT の要件と一致しない」と伝えてきたという (CNET News の記事ITmedia ニュースの記事本家 /. 記事より) 。

 Apple 製品の分解で定評のある iFixit は MacBook Pro Retina ディスプレイモデルが無関係ではないという。EPEAT では、製品がリサイクルしやすいよう設計することが評価基準の一つとなっているが、同製品はディスプレイに部品が組み込まれていたり、バッテリーが接着剤で貼り付けられているなど、分解がしにくい構造が採用されている (/.J 記事) 。

 なお、米国内では政府機関が購入する IT 関連製品の 95 % 以上を EPEAT 認定製品にすることが義務づけられている。米 Ford などの大企業も EPEAT 認定を重視しているという。Apple はこうした企業の取引を捨ててもデザインを優先させたことになる。

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