[仕事術]迅速に意思決定できますか?

2012年7月5日 21:49

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「私のオフィスを整理するのにどのぐらい時間がかかりますか?」 これまで何度もこのような質問を受けたことがあります。答えは、あなたがどのぐらい速く決断が下せるかによります。

「私のオフィスを整理するのにどのぐらい時間がかかりますか?」 これまで何度もこのような質問を受けたことがあります。答えは、あなたがどのぐらい速く決断が下せるかによります。[写真拡大]

 「私のオフィスを整理するのにどのぐらい時間がかかりますか?」 これまで何度もこのような質問を受けたことがあります。答えは、あなたがどのぐらい速く決断が下せるかによります。

 直接個人と仕事をしている場合には、半日集中して整理すれば、一日の仕事の流れに対処するのに必要な仕組みを整えられると構えずに言うことができます。一日がかりでやるとなれば、机周りを片づけ、効果的に一週間の予定を立てるお手伝いもできるでしょう。

 しかしながら、仕組みを作り上げることも含めて、すべて片づけるのに「どのぐらい時間がかかる」かは、あなたの判断スピードによるのです。

 Journal of Consumer Research (消費者行動研究に関するジャーナル)に発表された調査結果によると、何かを決めるとき、直観に頼ったほうがより良い結果が出る傾向があったそうです。その調査では、一番長く考えた人の回答があまり正確ではなく、さらにその人たちは、勘で決めた人たちに比べると、あとになって自分の考えを変える傾向がありました。

 この調査は、職場での判断について分析しているのではありませんが、クライアントと彼らのオフィスで仕事に取り組んでいるとき目にした事柄と同じだったため、筆者の琴線に触れるものがありました。書面を見てすぐ次の行動が決められる人のオフィスは、整理され、素早く効果的に機能するようになっていました。

 いっぽうで、一つひとつの物の来歴を振り返り、それを使ってできるかもしれなかったいくつもの可能性に思いを巡らせずにはいられない人のオフィスは、常に整理が行き渡らず物でとっ散らかっているので、苦労するのです。

 仕組みを取り入れた時点で、まだ何かについてどうするべきか決めるのに苦労することがあっても、諦めないでください。筋肉は運動させて強化するように、脳の「筋肉」も働かせてスピードアップを図りましょう。

 一枚の書類を手にしたときやメールのメッセージを読んだときにはいつでも、それをこれからどうするべきか、あるいは書いてある内容についていつ行動を起こすか、判断するのはそのときしてください。書類やメールを脇に置いておいて、あとでもう一度見て考えようとするのはやめましょう。そうしなければ、未処理分が増え、脳の筋肉に負担がかかり、ストレスがたまることになるはずです。

 どんな運動プログラムでもそうであるように、一連の筋肉は働かせば働かせるほど、意識せずにその筋肉をすぐ使うことができるようになります。練習すれば、ほとんど努力しなくてもどんどん早く決断ができるようになることに気が付くでしょう。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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