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世界の主要経済指標(分析と市場の反応)7月3日分
【7月3日の主要経済指標と市場の反応】
■3日の世界の主要株式市場は金融緩和期待などで概ね上昇、為替は小動き
3日の世界の主要株式市場は、日本、アジア・オセアニア、欧州、米国ともに概ね上昇した。重要イベントを控えているが、世界的な追加金融緩和期待の買いが優勢だった。外国為替市場は小動きだった。
≪3日 日本≫
厚生労働省の5月毎月勤労統計調査(速報)で、労働者1人当たり所定内給与は前年同月比0.4%増加の24万3290円で、2カ月ぶりに増加した。残業代を含む所定外給与は同6.4%増加の1万8405円で、1年7カ月ぶりの大幅な伸び率となった。総労働時間は同3.3%増加の144.1時間となり4カ月連続で増加した。景気との連動性が高い製造業の所定外労働時間が同12.8%増加した。
日銀が発表した6月資金供給量(マネタリーベース、月中平均)は前年同月比5.9%増加の120兆2142億円となった。2カ月連続で増加した。
日本株式市場は上昇した。為替がやや円安方向に傾いたことに加えて、中国などアジアの主要株式市場の上昇も支援材料だった。主要経済指標に対する反応は限定的だった。
≪3日 アジア・オセアニア≫
中国国家統計局が発表した6月の非製造業PMI(購買担当者景気指数)は56.7となり、5月の55.2に比べて1.5ポイント上昇し、3カ月ぶりの上昇となった。
豪5月住宅建設許可件数は前月比27.3%増加となり、4月の同8.7%減少から増加に転じ、市場予想を大幅に上回った。豪中央銀行は政策金利を現行の3.50%で据え置くと発表した。市場予想どおりの結果となった。
アジアの主要株式市場は総じて上昇した。中国の預金準備率引き下げ観測など、金融緩和期待の買いが優勢だった。香港ハンセン指数は約1カ月半ぶりの高値水準だった。
≪3日 ユーロ圏≫
ユーロ圏5月卸売物価指数は前月比0.5%低下、前年同月比2.3%上昇となった。4月改定値の前月比0.1%低下(同横ばいから下方修正)、前年同月比2.6%上昇に比べて市場予想以上に伸び率が鈍化した。エネルギー価格の急落が主因で、インフレ圧力が緩和されたため、ECB(欧州中央銀行)が5日の理事会で利下げに踏み切るとの見方が一段と強まった。
欧州の主要株式市場は概ね上昇した。ユーロ圏5月卸売物価指数を受けて、5日のECB理事会での追加金融緩和に対する期待感が一段と強まった。スペイン10年債利回りが4%台まで低下したことも好感した。
≪3日 米国≫
米5月製造業新規受注は前月比0.7%増加で、4月改定値の同0.7%減少(同0.6%減少から下方修正)に比べて改善し、市場予想も上回った。航空機除く非国防資本財は同2.1%増加(4月は同1.5%減少)した。
米国株式市場は上昇した。4日の米国独立記念日を控えていたうえに短縮取引で小動きだったが、米5月製造業新規受注が市場予想以上に改善したことを好感した。量的緩和策第3弾(QE3)に対する期待感も引き続き相場押し上げ要因だった。商品市場で金先物価格や原油先物価格が上昇した。追加緩和期待に加えて、イラン情勢緊迫化も上昇要因となった。外国為替市場は小動きだった。
米オートデータによると、主要自動車メーカーが発表した米6月自動車販売台数は前年同月比22%増加した。前年6月は東日本大震災後のサプライチェーン寸断で供給が停滞したが、その影響が一巡した。燃料価格の下落も追い風となった。年率換算では1410万台となり市場予想を上回った。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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