ビル・ゲイツ氏曰く、「学生に必要なのはタブレットではなくキーボード付きデバイスだ」

2012年6月29日 06:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 Microsoft創業者のビル・ゲイツ氏が、教育機関においてはキーボードのないタブレットデバイスよりも、キーボードのあるノートPCのほうが必要だと述べたという(THE CHRONICLE本家/.)。

 ゲイツ氏とTHE CHRONICLEとのインタビューの席での発言とのことで、「技術でどう大学を変えられるか」というテーマで、主に最近話題のタブレットPCと教育への結びつきが主題となったという。

 「技術は教育に変化をもたらすか」という質問に対して、ゲイツ氏は「テレビやコンピューターの登場した当時、私はすべての人々の考え方を変える存在になるだろうと思っていた。しかし、この考えは間違っていた。人は新しい技術によって変わるのではなく、意欲を持った人によって変わる。意欲を持った人に対して、効率的に学べるようにするのが技術だということに気がついた」、「現在の講義にあわせて教室を移動し、講師が同じ授業を繰り返すという古くさい制度的枠組みは教育の最善の形であるとは言えない。意欲的な学生のために、オンラインで必要な教材が見られるようになるのが『教育に必要な』技術だ」と語ったという。

 その上で、「SurfaceのようなタブレットPCが、学生に変化をもたらすか」という質問に対し、ゲイツ氏は「学生は、情報を読み取るために情報デバイスを使うのではない。書き込み・情報を交換したりする必要がある。そのためにはキーボードが不可欠だ。学生に必要なのはキーボードのあるラップトップPCのようなもので、タブレットPCは単なる低価格PCにすぎない。いまはほとんどの国の教育機関でキーボードの使用を制約する必要はないだろう」と指摘している。

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