中部電力、遠隔制御によりピーク時の電力需要を抑制 今夏

2012年6月27日 10:37

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 中部電力は26日、今夏の需要対策の新たな取り組みとして、「アグリゲーターを活用した需要抑制」および「他社の需給ひっ迫時に需要抑制してもらう需給契約(通告調整契約)」を実施すると発表した。

 「アグリゲーター」とは、顧客の電力設備など機器の遠隔制御機能を持ち、複数の顧客の需要抑制を管理する事業者のこと。中部電力は、アグリゲーターとの協業により、今夏における高圧500kW未満の顧客の需要抑制に試行的に取り組むこととし、一般財団法人中部電気保安協会およびイオスエナジーマネジメント株式会社の2社と26日に契約した。

 これら2事業者は、需給ひっ迫時における中部電力からの要請にもとづき、電力管理業務を実施している顧客に対して、遠隔制御によりデマンドコントローラーの設定値を低く設定すること等により、ピーク時(13~16時)の電力需要を抑制する。

 さらに、中部電力は今回、関西電力管内において極めて厳しい需給ひっ迫が予想される日に融通送電量を増やすことを目的として、中部電力エリアの大口の顧客に対し、空調や生産ラインの停止などによる需要抑制を依頼する需給契約メニュー「通告調整契約」を新たに設定することとした。

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