[仕事術]生産的にコミュニケーションを図るには

2012年6月27日 00:05

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最近だれかに、あなたは多血質だとか、粘液質だ、あるいは黒胆汁質だ、胆汁質だと言われたことがありますか?

最近だれかに、あなたは多血質だとか、粘液質だ、あるいは黒胆汁質だ、胆汁質だと言われたことがありますか?[写真拡大]

 最近だれかに、あなたは多血質だとか、粘液質だ、あるいは黒胆汁質だ、胆汁質だと言われたことがありますか?

 おそらく、人の性格を説明する言葉としてこれらの用語が使われることはもう一般的にはないでしょうが、この4つはヒポクラテスが分類した気質を表す言葉なのです。

 自分自身を含め周囲の人の性格特性を認識することは大切ですが、その一方で、コミュニケーションスタイルを知ることも重要です。問題は、人の性格はほとんどの場合決まっていますが、コミュニケーションスタイルは状況によって変わりうるということです。

 それでは、職場の生産性を最大限活かすためにはどんなことを心がけるとよいのでしょうか。

 1.性格特性を理解する。
 2.同僚の基本的なコミュニケーションスタイルを把握する。
 3.コミュニケーションスタイルが一時的に変わるかもしれない状況を意識する。

 現代のコミュニケーションスタイルは4つのカテゴリーに分けられます。

・表出型―活力に満ち、大局的に物事を見る。議論では熱が入り、自説を曲げない。
・秩序型―事実や細かいことにこだわり、衝突を避ける。
・共感型―相手次第。関係構築を重視。よい聞き手であり、衝突することを好まない。
・監督型―要領を得ていて大局的に物事を見る。たくさんのプロジェクトを管理する。

 人は多くの場合、周囲の人をこれらのグループのどれかにすぐ振り分けています。 その人独特のスタイルを把握したあとには、課題がふたつあります。

 1.その人と働くことを最大限生かすために、自分のスタイルと受け答えをどう調整するか。
 2.状況によって自分の特性ではない態度で反応を返さなければならないときをどうやって認識するべきか。

 人をどの用語に当てはめるかに関わらず、うまく自分をコントロールできる人は直感的に状況に合わせて適応することができるでしょう。

 しかし、生産的な環境にとって理想的とされる状態より人との対立が頻繁におこるようになったら、相手に対する働きかけ方を見直すとよいかもしれません。接するのが難しいのはだれでしょうか。対立が起こるようになる前と何が変わったのでしょうか。

 ときには新しく何かに気づくことや新たに認めることで、事態を正しい方向へ戻すことができるはずです。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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