【銘柄診断】ツガミはスマートフォン向けピークアウトもHDD向けなどで吸収

2012年6月21日 15:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ツガミ <6101> が6月14日の479円安値から浮上態勢に入りつつある。3月28日の990円高値からの調整を終えたわけだが、下げ率は52%に達しているだけに、好業績を勘案すると、明らかに下げ過ぎゾーンに入ったと言える。

  タイの洪水が影響した前2012年3月期は営業利益40億8600万円と9%の増益に留まったが、今2013年3月期は営業利益88億円と、前期比2.1倍増益が見込まれている。

  スマートフォンの部品加工に使う自動旋盤の注文が中国から急増していることが好業績の背景だし、その中国向けの受注ダウンで来2014年3月期以降の見通しが厳しいとの見方が出ていることが、株価下げの背景。

  ただ、仮にスマートフォン向け関連の需要がピークアウトに向かったにしても、自動車関連の回復が見込まれるほか、HDD向け自動旋盤はタイ洪水の復興需要が一巡も、新たな設備投資の動きもあり、アナリスト筋は今3月期については増額が有力だし、来2014年3月期も高水準の利益を確保することができると見ている。悪材料をこなしきった後で、戻りは軽快なものになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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