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買い物はドライブスルーで時間の節約
あなたにとって買い物はわくわくするものですか?それとも雑用にすぎませんか?アメリカでは、買い物はたんに雑用リストに載っていることのひとつ、と捉える人がどんどん増えています。特にその買い物が食料品に関するものだとなおさらです。[写真拡大]
あなたにとって買い物はわくわくするものですか?それとも雑用にすぎませんか?アメリカでは、買い物はたんに雑用リストに載っていることのひとつ、と捉える人がどんどん増えています。特にその買い物が食料品に関するものだとなおさらです。
筆者個人の買い物スタイルについて言えば、カミカゼタイプです。つまり、買い物リストを持って、できるだけ速く、ものすごい勢いで目的のものを買い、店の外に出ます。楽しんでしていることではありません。
アメリカのいくつかの店では、食料品をオンラインで販売することで利用客を手伝おうとする試みがなされていますが、その構想の大部分はうまくいっていません。財布のひもが固くなっている経済状況で考えると商品の値段は高いですし、さらに配達に関して言えば、我々お客にとって都合が良くないとき、特に私たちが働いている時間に配達されることがしばしばです。
筆者が気に入っているのはフランスに定着しているシステムです。客は7000種取り揃えられた商品の中から選ぶことができ、オンラインで注文します。品物は注文してから2時間後には受け取れるようになっていて、24時間取り置きされます。客が店に着いてから待つのはたったの5分だけで、店員に荷物を車のトランクにのせてもらうと、あとはうちへ帰るだけです。
このシステムの良い点を見てみましょう。
・もし節約を優先するなら、衝動買いを避けることができます。もう仕事帰りに買い物をしなくていいし、空腹からジャンクフード売り場に引き寄せられることもありません。あなたの気持ちをそらせるものは限られています。
・私のようなカミカゼタイプの買い物客にとってさえ、時間節約という利点があります。ピーナツバターはどこの棚に移動してしまったのかと探し当てる必要がないのです。
・主催しているタイムマネジメントセミナーで、私は生産性を上げる手段としてグループ分けすることについて話します。しかし、私が考える商品のグループ分けと店側の考え方が一致しないせいで、何度店内をあちこち歩き回ったかわかりません。店によるグループの分け方が必ずしも間違っているわけではありません。ただ私たちは同じように考えないというだけのことです。今では私も店の反対側に引き返さなくてはならないということはなくなりました。
この発想は、アメリカでは試験的に行われ始めたところで、シアーズ(アメリカのデパート)が2009年にドライブスルー形式の第一号店をイリノイに出店しました。ウォルマート(世界展開しているアメリカのスーパーマーケット)では、現在、食料品以外のすべての商品をオンラインで購入し店で受け取ることができるようになっています。そして、このシステムを拡張して食料品にも適用する可能性が検討されているところです。しかし、客はまだ駐車場に車を止めて店内に入っていかなければなりません。
筆者は、食料品のオンラインショッピングと客個人による商品の受け取りの組み合わせはアメリカでも市場が見込めると考えます。そしてこれは、きついスケジュールに追われて長時間働く人にとって、タイムマネジメントの強力な手段になると思っています。ランチタイムに目的の物を「買って」、仕事が終わったらその店の食料雑貨ドライブスルーへ10分ほど立ち寄ると、夕食にはちゃんとした物が食べられるはずです。健康の面から言っても、マクドナルドのドライブスルーで習慣のように買い物をするより明らかにいいでしょう。
フランス版ドライブスルー形式のスーパーについてはクロノドライブのHP(Chronodrive.com.)をご覧ください。近い将来、筆者の家の近所でも似たようなスーパーができればいいのですが。
※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。
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