オープンソースの災害救助ラジコン飛行機「OpenRelief」プロジェクト開始

2012年6月12日 16:10

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 昨年の東日本大震災後に行われたLinuxカンファレンス「LinuxCon Japan」では、オープンソースソフトウェアが震災復興にどう貢献できるかが議論になった。それから1年後の2012年6月8日、横浜で開催された「LinuxCon Japan 2012」ではオープンソースの災害救助ラジコン飛行機を開発するプロジェクト「OpenRelief」が発表された(LINUX.COMIT PRO本家/.)。

 このプロジェクトは、災害発生時に情報収集するラジコン飛行機を、1機1000ドル(約7万9000円)以下で実現しようというもの。ソフトウェアおよびハードウェア設計情報を公開することで自由に作成したり商品化可能できる。車で救援物資を被災地に届けたときに現地の状況を把握することが困難だったことから開発を思いついたという。

 LinuxCon Japan 2012で展示されたプロトタイプは、香川県在住のShane Coughlan氏、英国在住のKarl Lattimer氏などを始め、世界中の12の専門家が共同で開発したものだ。オープンソースハードウェアであるボードコンピュータ「Ardino」と、オープンソースの自動操縦ソフト「ArduPilot」で飛行機を操作。オープンソースのボードコンピュータである「Raspberry Pi」で飛行機に搭載したカメラの画像を解析し、人、煙、火災、道路などを認識できるようにするしている。

 2012年7月にはテストを開始し、2012年12月には商品化可能な段階にもっていく計画としている。

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