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東芝やシャープなど9社、スマートグリッドの日米共同実証プロジェクトを開始
清水建設、東芝、シャープ、明電舎、東京ガス、三菱重工業、富士電機、古河電気工業、古河電池の9社は18日、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託した、「スマートグリッドの日米共同実証プロジェクト」の一環である「アルバカーキ市における商業地域スマートグリッド実証プロジェクト」の実証研究を同市で開始したと発表した。研究期間は2014年3月までの約2年間。
同プロジェクトの概要は、既存の商業ビル(3階建て、延床面積7,000m2、電力負荷約400kW)に、太陽光発電50kW、ガスエンジン発電機240kW、燃料電池80kW、蓄電池90kWを電源とするマイクログリッド(需要者側の電力供給網)を構築し、各設備を制御することで、1.商用電力の供給者からの要請に基づいた商業ビル内の需給調整(デマンドレスポンス)、2.商業ビル内の電力熱需要に応じた運転、3.地域の電力会社が敷設している太陽光発電の出力変動補完、を行うというもの。
同プロジェクトには、米国からは地域の電力会社であるPNM(Public Service Company of New Mexico)とサンディア国立研究所、ニューメキシコ大学が参画し、電力会社と需要者側の協調を図ったスマートグリッドの実証を共同で行う。なお、プロジェクトのデータ管理をアクセンチュア、実証サイトの運営支援を伊藤忠商事がそれぞれ担当する。
同プロジェクトのこれまでの経過は、2010年8月に9社がNEDOと実施契約を締結、その後2011年9月までの間に実証研究に採用する各種電源・熱源機器ならびに制御システムの設計・製作、続く11年10月から12年4月までの間に各種設備機器の商業ビルへの搬送・据え付け・調整運転などを実施した。
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