その実物はすでに存在しない「高齢者」アイコンたち

2012年5月16日 08:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、  本家/.にて、「ファイルの保存アイコンは3.5インチフロッピーディスクをモチーフにしているが、今やPCを使う上でフロッピーディスクを見かけることはない。もはやモチーフが古すぎてアイコンとしての意味をなさないのではないか」という疑問の声が紹介されている(SCOTT HANSELMAN'Sブログ)。

 このようにすでに現物は実際には使われていない「高齢者」アイコンは多い。たとえば「ラジオボタン」はカーラジオのプッシュ式選局ボタンをモチーフにしているのだが、若者でこれを知っている人はどれくらいいるのだろう。ボイスメールのアイコンは大昔のオープンリール式フィルムを元にしている。こちらも若い人は見たこともないだろうし、データ自体もいまや磁気テープ上に保存される時代ではなくなっている。

 ほかにも、クリップボード、ブックマーク、アドレス帳やカレンダー、フォルダの元となった「マニラフォルダ」、ケータイ用では「黒電話の受話器」、拡大鏡の「ルーペ」、検索の「双眼鏡」、メールの「封筒」、セッティングの「レンチと歯車」、マイク、写真の「ポラロイドカメラ」、テレビのカラーバーの映った「アナログテレビ」、カーボンコピーなどアイコンに使われているモチーフでは引退済みであったり、近く使われなくなるであろうものがたくさんある。

 こうした古いアイコンが継続的に使い続けられると、いずれ、その起源がミステリーとして扱われる時代が来るのかもしれない。

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