富士通、「ものづくり」ノウハウや人材を製造業向けに外販

2012年5月9日 11:06

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「ものづくり革新隊」概要(画像:富士通)

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 富士通は8日、日本のものづくりを強化するため、スーパーコンピュータ「京」や各種サーバ、パソコン、スマートフォンなどの製造で培った富士通グループにおける長年のノウハウ、ツール、人材を結集し、製造業の顧客に外販することで、顧客に新たな価値を提供するコンセプト「ものづくり革新隊」を確立したと発表した。

 富士通は、「ものづくり革新隊」のコンセプトにもとづき、製造業の顧客に、現場を熟知したベテラン人材による「ものづくりエキスパートサービス」、現場で使い込んだICTソリューションや生産設備などの「ものづくりツール」、高度な専門業務の受託や工場共通運用業務のBPOなどの「ものづくり受託サービス」を、2012年10月より順次提供する。

 富士通は、顧客のものづくりの全領域をICTでつなぐとともに、「ものを作らないものづくり(デジタルモックアップ)」、「フレキシブル生産(標準化・自動化)」、「ものづくりモニタリング」などの先端ICT技術を駆使することで、開発期間の短縮や生産性の追求、グローバルな開発・生産拠点を活用した柔軟性の高い開発生産プロセスを確立し、顧客のものづくり革新を支援する。

 また、同サービス提供にあたり、モデル工場として、スーパーコンピュータや各種サーバを製造する富士通ITプロダクツ、携帯電話の開発・製造を行う富士通周辺機、「出雲モデル」をはじめノートパソコンの生産拠点である島根富士通を公開し、富士通のものづくり現場の視察機会およびものづくり革新推進部門や現場の推進者の実践的なノウハウを提供する。なお、今後モデル工場は順次拡大する予定。

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