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Nexon対エミュ鯖ユーザー裁判、裁判所は「しぶしぶ」損害賠償請求を認める
taraiok 曰く、 米国でオンラインゲーム「メイプルストーリー」のエミュレーションサーバー(エミュ鯖)「UMaple」を利用していたユーザーに対し、メイプルストーリー運営元のNexonが損害賠償を求めて訴えた裁判で、「ユーザー1人あたり200ドル」という損害賠償請求が認められた((Eric Goldman、Technology & Marketing Law Blog記事、Techdirt記事、本家/.、/.J過去記事)。
UMapleを利用することにより、ユーザーはNexonのサーバーに接続せずにメイプルストーリーをプレイできる。メイプルストーリーはアイテム課金型のMMOゲームで、「基本無料」でプレイできるが、課金をしないと利用できないコンテンツもある。UMapleでは課金無しでこれらが利用できたり、成長の速度が速かったりといった特徴があり、一部で人気を博していた。
裁判では、Nexonは損害賠償として1人あたり398.98ドルを請求。UMapleサーバーに接続していたユーザーは1万7938人いたとされ、合計4484万5000ドルの損害賠償請求となる。裁判はユーザー側が出席しない欠席裁判となりNexon側有利とみられていたのだが、裁判官はこの「損害賠償」に対して懐疑的との意見を表明、最終的には米DMCA(デジタルミレニアム著作権)法の最低法定レートである「1人あたり200ドル」の損害賠償請求のみが認められる形になたっという。
200ドルという金額は請求額より大幅に減ったように見えるが、もともとゲームデータ上での損失でしかなく、Nexonにこれに相当する損害が実際にあったとは言い切れない。記事では「DMCA法の法定損害賠償ルールの見直しが必要だ」との主張が述べられている。
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