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三菱電機が照明事業体制を再編、独オスラム社との合弁を解消
三菱電機は16日、LED化の進展など照明市場環境の変化に速やかに対応し、さらなる事業拡大を図るため、2012年10月1日に照明事業体制を再編することを決定したと発表した。三菱電機はLED照明事業を社会の節電・省エネに貢献する中核事業の一つと位置づけ、三菱電機グループ内において、開発・製造・販売面での連携を高め事業を強化していく方針。
三菱電機は、照明事業の強化を目的として独オスラム社との合弁により、ランプ・蛍光灯の製造を担当するオスラム・メルコを1988年に、販売を担当する三菱電機オスラムを1989年に設立し、オスラム社の技術力と三菱電機の販売力を活用する体制を構築した。また、照明器具の製造・販売を担当する三菱電機照明を100%子会社として1989年に設立し、関係会社3社体制にて照明事業を推進してきた。一方、近年の地球環境保護に対する意識の高まりに伴い、環境配慮型の製品の一つとしてLED照明が注目されていたが、特に2011年の東日本大震災以降、節電・省エネに欠かせない商品として国内照明市場のLED化が加速している。
今回、LED化の加速によりランプと照明器具の一体化が進むことに対応し、従来の3社体制を1社に統合する。今後もオスラム社とは従来通り緊密に連携した製造・販売体制を維持することで基本合意しているが、今回の体制再編でオスラム社との合弁関係は発展的に解消する。なお、統合後の新会社の詳細は、今後具体的に詰めていくという。
新体制にし、ランプから照明器具まで一貫して扱うことで、市場ニーズへの対応力を強化し提案型営業を展開する。また、3社のマーケティング・開発に関する各種資源の統合により、新会社の開発力強化を図り、製品ラインアップ拡充を進める。さらに、各社の保有技術のシナジー発揮や三菱電機の研究所などとの従来以上の連携により、LEDを中心とした製品開発を強化する。
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