今年10月に復原工事完成の東京駅、6月から駅施設が順次本格稼動 

2012年4月10日 19:10

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東京駅構内地図(画像:JR東日本)

東京駅構内地図(画像:JR東日本)[写真拡大]

  • 「Central Street(セントラルストリート)」(イメージ)(画像:JR東日本)

 JR東日本は10日、今年10月の「丸の内駅舎復原工事」完成にあわせて、6月より駅施設が順次本格稼動すると発表した。

 10月1日に開設する「JR EAST Travel Service Center」では、海外から日本を訪れた顧客向けに英語・中国語・韓国語・日本語でサービスを提供する。具体的には、旅行カウンター(Japan Rail Pass、JR EAST PASS、JR Kanto Area Pass等の引換・発売)、観光案内所(JR東日本エリアを中心に全国の観光情報に対応)、外貨両替所、ATM、手荷物関連サービス所などのサービスを提供する。

 また、これまで東京駅では、日本のセントラルステーションとしての利便性向上を目指し、「South Court(サウスコート)」、「North Court(ノースコート)」、「Keiyo Street(京葉ストリート)」など、エキナカ施設のリニューアルを行ってきた。そして今年10月に、丸の内駅舎のグランドオープンにあわせて、改札内1階中央通路は、明るく開放感のあるデザインを採用し、店内にLED照明を設置するなど環境にも配慮した「Central Street(セントラルストリート)」として生まれ変わる。これまで丸の内側にあったインフォメーションセンターを移転し、顧客が利用しやすくするとともに、縁の結び目でありたいという「Link Japan」をコンセプトに、雑貨、弁当、スイーツから、お土産や贈答品とバラエティ豊かな店舗とともに、新たな駅のメインストリートとして日本国内や世界中からの顧客を迎える。

 さらに、現在の東京駅改札内北通路は、他の改札内の通路と比べて幅員も狭く混雑しているほか、天井も低いため、2016年度中の使用開始を目指して、この北通路を生まれ変わった駅舎にふさわしい明るい開放感のある通路に改良していく。具体的には、現状6.7mの通路幅員(最小)を10mに、現状2.2mの天井高(最低)を2.6mにそれぞれ改良する。

 そのほか、「駅を単なる通過点でなく薫り高い文化の場として皆さまに提供したい」との願いで誕生した東京ステーションギャラリーでは、「丸の内駅舎復原工事」完成を祝い、“最先端のアート”と“東京駅の歴史ある空間”を同時に楽しめる「始発電車を待ちながら」展を開催する。

 また、東京ステーションホテルは、2012年10月3日の開業を控え、5月8日から電話とホテルホームページによる宿泊予約を開始する。さらに、2012年秋頃より、大人の休日倶楽部会員やびゅう旅行商品を購入した顧客等を対象に、復原された東京駅の魅力を紹介するツアーを開催する。

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