[仕事術]効率+集中=生産性

2012年4月4日 16:21

印刷

非常に込み入った仕事を短い時間でやってのける人もいれば、単純な作業をいつまでたっても終わらせられない人もいます。こうした人々を分けている一番の要因は効率性です。

非常に込み入った仕事を短い時間でやってのける人もいれば、単純な作業をいつまでたっても終わらせられない人もいます。こうした人々を分けている一番の要因は効率性です。[写真拡大]

 非常に込み入った仕事を短い時間でやってのける人もいれば、単純な作業をいつまでたっても終わらせられない人もいます。こうした人々を分けている一番の要因は効率性です。効率性は、知識とスキルの組み合わさで発揮されるものです。効率的になることができれば、時間をうまく使い、高い生産性を実現することができます。

 マネジメントの権威やマニュアル本は一様に、ビジネスのプロフェッショナルには「タイムマネジメント(時間管理)」や「生産性」が必要だと強調します。このふたつの能力は関連するもので、どのような階級の従業員にも必須の条件として説明されています。

 一方で、仕事によっては、職務評価を具体的かつ正確に行うために用います。たとえば、工場の組立工程の作業員は、「部品X個、組立完了」と、その日の目標を達成したと明確に言うことができます。この場合、それが正しいかどうかは簡単に確認できます。責任者は数を確かめ、出来上がった部品の品質を評価すればいいだけです。

 ところが、仕事が複雑になってくると、それにかかる作業時間を見積もるのはより難しくなります。人によってスキルや効率のレベルが違うからです。

 たとえば、あなたが職場で一日過ごしたけれども、重要なことは何もできていないとします。しかし、同僚はほんの数時間オフィスにやってきただけで、あなたが一日でやった以上に仕事をやり終えました。ちょっと見ただけで深く考えなかったら、あなたの上司は長時間デスクについていたあなたを高く評価し、早退した同僚を叱責するかもしれません。

 これが生産性のもっとも重要な点です。つまり、生産的だということは時間をかけないということなのです。むしろ、より少ない時間でより多くのことができ、かつ、よりうまくできるか。それが、あなたがどのくらい生産的かを決めるのです。職場における業務処理能力について学ぶと、タイムマネジメントと生産性が関連してくるとわかります。より上手に自分で時間を管理して使うことができれば、あなたの生産性もより高くなります。もちろん、 それに加えて焦点を定めて集中しなければなりません。そうしなければ、どれだけ時間をかけても、課題は達成できないないでしょう。

 生産性の高い人がいたら、その理由として考えられるタイプがふたつあります。

 1番目は、自分の時間を上手に管理し、一分たりともおろそかにせず、今取り組んでいる仕事に深く集中するタイプです。成功しようとやる気を持ち、集中力と管理力を使ってそれを成し遂げます。こういった人たちの生産性は疑問視されることはなく、雇用者は信頼して彼らがすると言ったことを任せられるのです。

 2番目のタイプの人たちは、同僚に比べてはるかに速く仕事を完成させるずば抜けたスキルと知性を備えています。自分たちがそうしようと思えば、優れた才気を表すことができるのです。が、彼らの生産性は気分や欲求に左右されやすいのです。この人たちは、やる気になれば極めて優秀な成果をだすでしょうが、そうでなければ、役に立ちません。

 2番目がどんなに魅力的に見えたとしても、行く手に現れる障害をものともせず、じっくりと進んでいく人こそが報われるものです。また、もしあなたがたぐいまれなる才能に恵まれているとしたら、日常生活においても自分をうまく律していくと、物事がうまく運ぶでしょう。才能と克己心の組み合わせは、非常に魅力的で、向かうところ敵なしですから。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

関連記事