三菱重工、所有ビル内の小型植物工場で作った無農薬野菜メニューを提供

2012年4月4日 09:06

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小型植物工場(写真:三菱重工業)

小型植物工場(写真:三菱重工業)[写真拡大]

 三菱重工業は3日、グループの株式会社田町ビル(東京都港区)が、港区に所有する賃貸ビル内の飲食施設で、太陽光発電を利用した小型植物工場(野菜栽培装置)から採れる新鮮な無農薬栽培野菜を使った料理の提供を開始したと発表した。

 同飲食施設を通じて、CSR(企業の社会的責任)に基づく環境・地域貢献につなげるのが狙い。安全・安心な料理が手軽に食べられる“店産店消”を実現し、同社が賃貸・管理するビルの入居テナントなどへの利用促進をはかっていく。

 採れたて野菜が食べられる飲食施設は、JR田町駅前にある「第一田町ビル」の地下1階にあり、田町ビルが所有。運営は外食チェーン大手のニユートーキヨー(東京都千代田区)に委託し、ランチおよびディナーを提供している。採れたて野菜は主にディナーメニューに使い、メニューはサラダ、レタスシュウマイ、ベビーリーフと生ハムのピザなどを用意して提供をスタートした。

 同施設内に設置した小型植物工場は2台でいずれも棚式。通常サラダ用のリーフレタスを1日当たり約60株(約6kg)、ベビーリーフなど小さめの野菜を同約1,500株(約2㎏)収穫することができる。栽培用の電力は、屋上に昨年設置した出力約4kWh(一般家庭1戸分の消費量に相当)の三菱重工製太陽光発電システムから得ている。

 なお、田町ビルは三菱重工100%出資によるグループ建物資産運営管理会社で、1964年の設立。賃貸ビルの所有・運営および三菱重工ビルなどの運営管理と、その関連事業を手掛けている。

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