傾いて見える文字列を自動生成するアルゴリズム

2012年3月26日 14:20

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記事提供元:スラド

 ある Anonymous Coward 曰く、

 「コニア画コニア画コニア画コニア画コニア画」のように、傾いて見える文字列を自動生成するアルゴリズムを、錯視の研究で知られる東京大学数理科学研究科の新井仁之教授と、妻で数学者のしのぶさんが開発したことを明らかにした (ITmedia ニュースの記事文字列傾斜錯視の自動生成より)。

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 のように傾いて見える文字列は 2005 年ごろにネット掲示板で生まれ、さまざまな文字列が投稿されてきた。新井さんはこれを「文字列傾斜錯視」と呼ぶ。なぜ文字列が傾いていると脳が誤認するのかを数学的に研究し、必ずしも文字に水平線は必要ないことなどを見つけた。

 さらに、任意の文字列を入力すると文字列が傾いて見える錯視を見つける自動生成アルゴリズムを開発。錯視にする文字列数と、基になるフレーズを入力するだけで作成できるという。例えば「コンピュータと数学」から 5 文字の繰り返しによる錯視を作るよう設定すると、

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学数ーピコ学数ーピコ学数ーピコ学数ーピコ学数ーピコ学数ーピコ学数ーピコ学数ー
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 という結果を自動的に出力するという。自動生成プログラムとアルゴリズムは、独立行政法人・科学技術振興機構を通じて特許を出願。今後、プログラムのソフトウェア化や、プログラムを利用した各種ゲームなどを考えているという。新井教授は数学理論を駆使した視覚の研究で知られ、Web サイト「錯視の科学館」ではさまざまな錯視を体験できる。

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