[仕事術]運動はタイムマネジメントの1つ

2012年3月10日 00:41

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運動に時間を投資することは、実際には時間を無駄にすることではなく、時間を“得る”ことです。運動は、タイムマネジメントのテクニックの一つであるととらえることで、考え方を変えてみましょう。

運動に時間を投資することは、実際には時間を無駄にすることではなく、時間を“得る”ことです。運動は、タイムマネジメントのテクニックの一つであるととらえることで、考え方を変えてみましょう。[写真拡大]

 誰でも、運動にメリットがあることは分かっていると思います。一方で、統計によれば、アメリカ人の60%は定期的に運動する習慣を持っていません。そして、運動しない人の言い分としてよく見られるのは、時間がないというものです。

 しかし、運動に時間を投資することは、実際には時間を無駄にすることではなく、時間を“得る”ことです。運動は、タイムマネジメントのテクニックの一つであるととらえることで、考え方を変えてみましょう。

 ではなぜ、運動が良いタイムマネジメントのテクニックだといえるのでしょうか?

■エネルギーが湧く
 直感に反しているように思えるかもしれませんが、運動をすると、もっとエネルギーが湧いてくるようになります。ただ、体が本当に疲れてきたら、休憩を取りましょう。

■気分を改善する
 運動すると、不安を和らげ、ストレスへの耐性を高める作用をする神経伝達物資のエンドルフィンの分泌が促進されます。

■睡眠の質を良くする
 運動するためには起床時間を早める必要があるかもしれませんが、運動すると、夜にはもっとよく眠ることができます。また、よりエネルギッシュになり、生産性も高まるため、早く就寝することも可能になるかもしれません。ですから、時間のロスはありません。

■生産性を高める
・空腹でない時、疲労がたまっていない時、家族と過ごす時間を除いた時間に運動をしましょう。
・ストレッチや、階段を使うことも1日の中に取り入れて見ましょう。
・使えるツールを活用しましょう。ニュースや録画しておいたテレビ番組を見ながらだと、運動がしやすくなります。
・家族で楽しむようにしましょう。夕方に一緒にウォーキングやサイクリングをしたり、週末にテニスをするのもいいでしょう。

 必要な運動をスケジュールに組み込んでおくと、1日を見直して、生産的ではない部分をカットできる効果もあります。より健康になって、エネルギッシュになれば、1日にこなせる仕事の量も多くなります。

 私のクライアントのある医師は、自分の患者が体重や健康の問題を抱えているのに運動する時間がないと訴える時には、私のことを紹介するようになりました。本当は、時間がないということはありません。ただ、自分が何を優先するのかという問題です。そうした人たちと取り組んできた中で、1日をもっと効率化するプロセスを組み立て、全体のスケジュールを再確認すると、他の活動を全く削らずに運動するための時間をいくらか確保することができました。

 鍵となるのはスケジューリングです。週のスケジュールから一定の時間を運動のために“予約”しておくことです。ちゃんと書き残しておかなければ、実行できる可能性は低くなってしまいます。

 運動をすることでより健康的でエネルギッシュになり、さらに生産性を高めるというサイクルを確立しましょう。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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