パブリックスクールをモデルに設立された海陽中等教育学校、初の卒業生を送り出す

2012年3月7日 12:50

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記事提供元:スラド

 ある Anonymous Coward 曰く、

  朝日新聞デジタルの記事によると、「日本のリーダー育成」を目標に独自の環境や態勢を整備して 2006 年に開校した中高一貫校「海陽中等教育学校」(愛知県蒲郡市) で、1 期生 101 人の卒業式があったそうだ。

 設立時に話題になったことからご存じの方もいるかと思うが、同校はトヨタや JR 東海、中部電力など東海地方の有力企業を中心に約 80 社が計約 200 億円を寄付して設立した。生徒は男子のみで、定員は 1 学年 120 人。イギリスの名門パブリックスクールをモデルにしており、中高一貫 6 年制の完全な寮生活を送る。寮には舎監 (「ハウスマスター」) が共に暮らし、生徒の生活や勉強の面倒を見る。また、大手企業から派遣された社員も「フロアマスター」として同居し、優れた社会人となるよう生徒の指導を行っているそうだ。IT 化も徹底されており、生徒は全員 IC カードを支給され、このカードで入退室管理、図書室資料の貸し出し、自販機等の購買利用等を行う。このため、一切、現金を必要としない。教育面では、少人数教育の環境で、正規授業に加えての「演習」や、毎夜 2 時間の自習など、徹底した教育を行っているそうだ。

 卒業式には、理事長の豊田章一郎 (トヨタ名誉会長)、副理事長の葛西敬之 (JR 東海会長)、川口文夫 (中部電力相談役) など中部財界のトップが出席したそうだ。なお、現時点で国立大学の結果は発表されていないため、1 期生の進学実績は分かっていない。

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