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トピー工業、福島第一原発の復旧を支援する探査ロボットを開発 東電に貸与
トピー工業は6日、福島第一原発の復旧作業を支援する探査ロボット「Survey Runner(サーベイランナー)」を開発し、東京電力に貸与すると発表した。
トピー工業では、従来より建物内での階段昇降が可能な防水性能の高いロボット移動用クローラーモジュール技術を保有しており、これまでハイパーレスキュー向け探査ロボットなどの納入実績を持っている。
今回新たに開発した「Survey Runner」は、クローラー走行システムを再構築し、階段昇降が可能な移動モジュールを大幅に小型化した。また、原子炉建屋内部の階段は急勾配で狭く、かつ濡れて滑りやすいことが想定されるが、「Survey Runner」は角度45°、幅70cmの濡れた階段でも確実に昇降することができる。
さらに、建屋内では壁などに阻害され、無線通信による遠隔操作が困難になることも予想されることから、独自に開発した自動巻取・繰出機構付き有線通信装置(光ファイバーケーブル400m)を搭載し、建屋内での遠距離運用を可能としている。
そのほか、原子炉建屋内で活動する他の作業ロボットの無線通信トラブルに対応するための中継機を搭載。加えて、リアルタイムでの放射線量計測や映像の録画、データベース作成などの記録機能を充実させた。
トピー工業は、レスキューロボットの研究開発で知られる東京工業大学機械宇宙システム専攻の広瀬茂男教授と共同で、ロボット移動用のクローラーモジュールの開発を2003年より進めてきた。今後も高い機動性と信頼性が求められる移動型ロボット用足回りへのユーザーニーズに応え、あらゆる場面で人のために役立つロボットの実用化に貢献していく方針。
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