関連記事
老化現象は目の老化が大きく影響
capra 曰く、
物忘れや反応の低下、不眠や鬱など老化とともに様々な症状が表れるが、最近の研究で目の老化がその原因の一つとして浮かび上がってきたそうだ (The New York Times の記事、本家 /. 記事より) 。
血中コレステロール値の上昇や肥満、心臓疾患、また運動量の低下したライフスタイルなど高齢化とともに様々な変化が訪れる。そのなかの一つである「目の老化」が老化の様々な症状に影響していることが分かってきた。網膜には人間の概日リズムを整える鍵となる細胞があるが、老化とともにこの細胞に到達する光の量が減少していく。概日リズムは約 24 時間周期であり、光などによって毎日微調整されていると言われている。概日リズムが整っていると日中はエネルギーが漲り、夜には身体を休め修復するためにペースが落ちるなど、睡眠や食事のリズムやパターン決定に大きく関わっている。しかし老化に伴いレンズが濁り瞳孔が狭まる事により、網膜の光受容体に届く光の量は、45 歳で概日リズムを整えるための必要量の 50 %、55 歳では 37 %、75 歳では 17 % にまで落ち込むとのこと。
さらに現代の生活では太陽光の 1/1000 〜 1/10000 程度でしかない室内の人工灯のもと生活していることが多く、これも老化による様々な生理学的過程に大きな影響を及ぼしていると考えられるとのことである。
スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス
関連ストーリー:
長寿記録、114 歳限界説 2012年02月20日
活性酸素は老化の原因ではないとのマギル大学による研究 2010年12月21日
肥満は脳の老化を加速する 2009年08月30日
見た目は幼児のままの16歳、老化の仕組みの鍵にぎる 2009年07月03日
脳の老化は27歳からスタートする 2009年03月18日
老化防止レタス? ヒトチオレドキシンをレタスで作る 2008年04月30日
老化を司る遺伝子がもうすぐ解明されるかも 2001年08月29日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク