不振が続くAMD、将来はどうなる?

2012年2月21日 19:01

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記事提供元:スラド

cheez 曰く、 本家/.「AMD: What Went Wrong?」より。

 2006年、AMDの先行きは順風満帆に思えたものだ。市場最速のプロセッサを開発し、年間収益は91%増、ATI買収によりグラフィックスゲーム分野への進出など、Intelのチップ市場独占に対抗していける展望が大いに開けていたように見受けられた。

 しかし今はどうだろう。2011年2月には9.44ドルであった株価は同年10月には4.53ドルまで下落し、その後AMDはその従業員の1割を削減することを発表。AMDはその存続を賭けてもがいているではないか。以前のあの優位性はどこにいってしまったのだろうか?

 PC Proの元記事では、2006年に発表したデスクトップアーキテクチャBarcelonaと、ATIとコラボレーションしたFusionがその後出荷延期や技術的不安定などを重ねて失敗に終わったり、Intelの技術的躍進、また組織としてのリーダーシップの欠如などがその原因だったのではとの見解を披露している。

 本家/.には「単にIntelがよりよい製品を作り、AMDがそれに対しよい対抗策を打ち出せなかったからさ」といった意見など多数のコメントが寄せられている。/.JerはAMDの盛衰をどう分析する?

 ちなみに、AMDの株価のピークは2006年2月の約40ドル。しかし同年7月には約18ドルにまで下落、その後右肩下がりとなっている。リーマン・ショック後の2008年終わり~2009年頭には2ドル台にまで下がっていたため、それと比べれば20011年の変動は大したことのないような気もする(現在では7ドル台にまで回復している)。

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