Lenovo、「Windows は要らない」と訴えた顧客に返金命ぜられる

2012年2月8日 10:00

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記事提供元:スラド

 cheez 曰く、

 購入した Lenovo のノート PC に不必要なソフトウェアが搭載されていたとして返金を求めていたフランスでの裁判にて、原告の訴えが認められ Lenovo に返金命令が下されたそうだ (TechWorld の記事本家 /. 記事より) 。

 2007 年に Lenovo 製ノート PC「Lenovo 3000 N200」を購入した原告は、この PC に Windows Vista やその他不必要なソフトウェアが同梱されていたことに対し、製品の同梱を禁止するフランスの法律に違反するとしてソフトウェアに関する返金を求める裁判を起こしたとのこと。この訴えは 2008 年の判決では「Windows のライセンス費を支払いたくなかったのであれば返品すべきであった」として一度退けられた。しかしその後の控訴では 2005 年に EU にて制定された、不公正な商慣行を禁ずる指針に反するかどうかを考慮するよう訴えていたという。

 足かけ 4 年かけたこの裁判は先月 9 日の判決にて原告の訴えが認められ、Lenovo には弁護代等の費用 1000 ユーロ、損害として 800 ユーロ、ソフトウェアの返金として 120 ユーロの合計 1920 ユーロ (約 19 万円) 支払いが命ぜられた。この判決はコンピュータに必要のないソフトウェアが搭載されていた場合には返金を求められるという前例となった点に大きな意味があるとのことだ。

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