米国防総省、「仮想現実コンタクトレンズ」を開発中

2012年2月3日 18:31

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 兵士による戦地での諜報監視偵察(ISR)活動を行いやすくするためとの目的から、米国防総省は「仮想現実コンタクトレンズ」の開発に乗り出しているとのこと。国防高等研究計画局による同コンタクトレンズの開発は現在、ワシントンのInnovega iOptiksにて行われており、完成すればレンズ中央に埋め込まれた小さなフルカラーディスプレイで仮想映像を見たり、倍率を拡大した現実の状況を同時に見ることが可能になるのだという(本家/.Information Week記事)。

 現在兵士が戦地でISR活動を行う際、遠くを見渡すための双眼鏡や暗闇の中で状況を確認するのに暗視鏡など、兵士の体の動きに制限を加え余計な負荷をかけてしまう装置に頼らざるを得ない。また上空から撮影された映像を受信して戦地の状況把握を行う際、兵士は受信した情報を確認するのに手元を見ようと俯かなくてはならず、また映像の解像度、周波帯域、安定性に限界が生じてしまっているのだそうだ。

 そこへ自在に倍率を変えることのできる「仮想現実コンタクトレンズ」があれば、両手が自由になった兵士は視空間を遮られることなく戦地の状況把握をより適確に行えるようになり、任務遂行のための兵士活動が改善すると期待されている。

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