鳥インフルエンザウイルスを研究する科学者ら、60 日間の研究中断声明を発表

2012年1月25日 10:00

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記事提供元:スラド

 capra 曰く、

 H5N1 型の強毒性鳥インフルエンザウイルスの研究に携わる研究者らは、この分野における研究を 60 日間中断することを発表した (本家 /. 記事NHK ニュースの記事より) 。

 オランダの研究者がこのウィルスを元に極めて感染力と致死率の高いウィルスを作り出したことを発端に、米国では研究の公開や禁止を求める声が挙がっているとのこと。これを受け、世界の研究者 39 人は研究の重要性を政治家や大衆に理解してもらうべく 60 日間の研究中断期間を設ける声明を発表、学術誌「サイエンス」および「ネイチャー」に掲載された。声明ではまた、研究の利益およびリスクを議論することを目的とした国際フォーラムの発足を呼びかけている。

 米国では「死のウイルス」の研究所外への流出に対する恐れや、バイオテロに悪用されることへの恐怖からメディアなどでも激しい議論が交わされていた模様だ。

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