【特集】(1)「小売(総合スーパー・大手コンビニ)関連」の業績は好調

2012年1月23日 17:01

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

GMS(総合スーパー)および大手コンビニエンスストア7社の連結業績は、総じて好調に推移している。各社が発表した11年3~11月期(3Q累計)の連結業績を見ると、資産除去債務会計基準適用や震災関連などで多額の特別損失を計上したため、純利益は減益となったが、各社ともに営業増益、経常増益だった。

GMS(総合スーパー)および大手コンビニエンスストア7社の連結業績は、総じて好調に推移している。各社が発表した11年3~11月期(3Q累計)の連結業績を見ると、資産除去債務会計基準適用や震災関連などで多額の特別損失を計上したため、純利益は減益となったが、各社ともに営業増益、経常増益だった。[写真拡大]

■GMS&大手コンビニエンスストア7社の業績は総じて好調

  GMS(総合スーパー)および大手コンビニエンスストア7社の連結業績は、総じて好調に推移している。各社が発表した11年3~11月期(3Q累計)の連結業績を見ると、資産除去債務会計基準適用や震災関連などで多額の特別損失を計上したため、純利益は減益となったが、各社ともに営業増益、経常増益だった。

  営業利益段階で前年同期比増減を見ると、ローソン <2651> が同8%増の497億円、サークルKサンクス <3337> が同19%増の198億円、セブン&アイ・ホールディングス <3382> が同23%増の2162億円、ファミリーマート <8028> が同9%増の350億円、イオン <8267> が同9%増の1018億円、ユニー <8270> が同28%増の316億円、ミニストップ <9946> が同4%増の67億円と総じて好調だった。コンビニエンスストア事業の好調に加えて、GMS事業の営業損益も大幅に改善している。

  各社ともに、東日本大震災の被災地などでの需要が活発だったうえに、内食・中食化の流れも追い風となり、弁当・総菜・スイーツ類などの販売が好調だった。中食分野を中心としてオリジナル商品や、PB(プライベートブランド)商品の開発・販促を強化していることも収益拡大に寄与している。タバコの値上げによる売上増も寄与した。アジア市場を中心に海外での店舗展開が進展したことも寄与した。またコンビニエンスストアは、移動販売車や宅配などで買い物不便地域への対応なども進めており、地域の社会インフラとしての存在価値が一段と高まっている模様だ。

  グループでGMS事業やコンビニエンスストア事業を展開するセブン&アイ・ホールディングス <3382> 、イオン <8267> 、ユニー <8270> では、コンビニエンスストア事業が好調だったうえに、GMS事業の営業損益も大幅に改善した。衣料品などでの損益改善も進んだ模様であり、東日本大震災後の防災・節電関連商品も特需となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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