【特集:2012年を読む】「SNS関連」銘柄の動向(1)~成長力に対する懐疑的な見方

2012年1月2日 19:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

交流サイトやソーシャルゲーム・プラットフォームを運営するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)関連企業は、スマートフォン(高機能携帯電話)の爆発的な普及と、交流サイトの利用者がサイト内で楽しむソーシャルゲームの人気化を背景として、収益が急速に拡大した。

交流サイトやソーシャルゲーム・プラットフォームを運営するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)関連企業は、スマートフォン(高機能携帯電話)の爆発的な普及と、交流サイトの利用者がサイト内で楽しむソーシャルゲームの人気化を背景として、収益が急速に拡大した。[写真拡大]

■SNS関連は収益拡大基調、主要関連銘柄の株価は総じて調整局面だが反発余地

  交流サイトやソーシャルゲーム・プラットフォームを運営するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)関連企業は、スマートフォン(高機能携帯電話)の爆発的な普及と、交流サイトの利用者がサイト内で楽しむソーシャルゲームの人気化を背景として、収益が急速に拡大した。登録会員数の増加やソーシャルゲームの利用者数増加に伴って、ソーシャルゲーム関連の有料課金収入の増加が収益拡大に寄与している。

  そして11年夏から秋にかけては、株式市場での人気も急騰し、株価が上場来高値を更新する銘柄もあった。しかし主要関連銘柄の足元の株価は、総じてやや調整局面となっている。グリー <3632> は高値圏でのモミ合い展開、サイバーエージェント <4751> は戻り過程での中段モミ合い展開だが、ミクシィ <2121> とディー・エヌ・エー <2432> は高値からほぼ半値水準の安値圏でのモミ合い展開となっている。各社の株価が総じて調整局面となっている背景には、持続的な利益成長についての懐疑的な見方があるようだ。

  各社の公表資料で11年9月末現在のサイト登録数を見ると、ミクシィ <2121> の「mixi(ミクシィ)」国内登録ユーザー数は約2500万人、ディー・エヌ・エー <2432> の「Mobage(モバゲー)」国内会員数は約3200万人、グリー <3632> の「GREE(グリー)」などグループ世界会員数は約1億5500万人(うち国内は約18%)、そしてサイバーエージェント(4751)の「Ameba(アメーバ)」事業会員数は約1800万人に達している。このため国内市場が飽和状態に近づいているとして、成長余地が乏しいのではないかという警戒感につながっている。

  ディー・エヌ・エー <2432> が10月31日に発表した11年4~9月期決算で、半期ベースでは増益だったが、四半期ベースでは7~9月期の営業利益が直前四半期の4~6月期比で減益となったことや、ミクシィ <2121> が11月2日に12年3月期業績見通しの下方修正を発表して、従来の増益予想から一転して減益予想となったことも、成長力に対する懐疑的な見方に拍車をかけたようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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