関連記事
ネット百貨店「復興デパートメント」がオープン 被災地の産業復興を支援
ネット百貨店「復興デパートメント」がオープン[写真拡大]
「復興デパートメント」プロジェクトは14日、東日本大震災の被災地である東北地方から、ハンドメイド品や産地直送品、伝統工芸品など、復興を目指す人たちによるさまざまなモノが集まるインターネット上の仮想総合百貨店「復興デパートメント」が本日オープンしたと発表した。
「復興デパートメント」は、鮮魚からハンドメイド商品、個人から商店街、大人から子どもまで、復興を目指すさまざまな人とモノが集まる元気いっぱいのインターネット百貨店。「自然豊かな地域で育まれた農産物や海産物、東北の歴史が息づく伝統工芸品、優しい味に笑みがこぼれるスイーツなど、東北には魅力的な商品がたくさんある。復興へと走りはじめたお店はまだ限られているが、『復興デパートメント』では全国のお客さまと東北のお店をひとつひとつ繋げ、被災地から少しでも多くのお店、商品、そして生産者を紹介していく」と同プロジェクトはコメントしている。
「復興デパートメント」プロジェクトのミッションは、「インターネットを活用し、 被災地の人たちが自ら売れる仕組みを作り、新たな地方活性化モデルの構築を目指す」こと。
同ミッションの達成に向け、同プロジェクトでは3段階での支援体制を計画している。第一段階では、「販売網の開設と皆でサポートする体制づくり(「復興デパートメント」のオープン)」を目指す。本日のサイト開設を機に「生産・小売の1年以内の復活」を目標とし、インターネットを利用した商品販売体系の構築を行う。またインターネットやEコマースに不慣れな生産者などにも参加してもらえるよう、各地域に運営代行型で取りまとめを行う「復興デパートメント支部」を設置する。さらに、コンセプトに賛同する各ジャンルの企業に「復興デパートメントパートナー」として参加してもらい、プロフェッショナルによる支援の仕組みも導入する。
第二段階では、「利益を出せる事業活動の地盤づくり(「復興デパートメント」の事業化)」を目指す。「売れる」商品づくりを目指して、パートナーによる商品プロデュースを行い、Eコマース運営の事業化による新たな雇用機会を創出する。同時に教育機関などと連携しながら、「復興デパートメント支部」でインターン制度を導入し、人材育成にも積極的に取り組む。
第三段階では、「新たな地域活性化モデルの確立(ブランド力の向上)」を目指す。「モノ」のブランド力を高めることで「価値の創生と産業化」を推進し、地域・産業活性化を進めていく。また育成した人材が現地で就業できる仕組み作りを促進し、現地の自立した事業展開を進める。
「復興デパートメント」プロジェクトは、さまざまな人・団体・企業が協力する開かれたプロジェクト。構成メンバーは、1)プロジェクトの主役となる被災地の生産者や小売業の人々、2)各地域で生産者をとりまとめるNPO法人などの「復興デパートメント支部」、3)支部と協力し、EC運営代行、Web制作代行、プロモーション・PR代行、インフラ(ツール)提供、周辺機器援助、事業会社化サポート、事業資金集めなどの専門分野のサポートとソリューション提供を行う「復興デパートメントパートナー」。そして最後に、それらすべての取りまとめ、各地域での支部・ストア開発とパートナーマッチングと全体の運営に必要な資金やスポンサー集めなども担当する「復興デパートメント」事務局で構成される。なお、復興デパートメント事務局は、ヤフー株式会社が担当する。
関連情報
スポンサードリンク