デンソー、トヨタホーム・ミサワホームと共同でHEMSを開発

2011年12月7日 14:26

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HEMS タッチパネル(画像:デンソー)

HEMS タッチパネル(画像:デンソー)[写真拡大]

 デンソーは7日、トヨタホーム、ミサワホームと共同で、ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(HEMS)を開発したと発表した。デンソーがHEMSを開発するのは今回が初めてで、プラグインハイブリッド車(PHV)・電気自動車(EV)と関連したオプション機能があることが特長。市場への供給は2012年2月以降を予定している。

 今回開発したHEMSは、制御機構と大きさ7インチのタッチパネル式モニターで構成されている。ユーザーはモニターを通じてリアルタイムで電力使用量を把握することができ、消し忘れや使いすぎに気づくことができるほか、過去を含む電気使用量を電気料金やCO2排出量に換算でき、省エネ意識を高めることができる。さらに、電力負荷が集中した際のブレーカ遮断の防止や、外部の情報センターとネットワーク接続することにより、スマートフォンを使ってエアコンのオン・オフ操作や、電子錠の施錠確認、お風呂のお湯張りなどを行うことができる。

 また、充電器と連携することでPHV・EVの充電のタイマー設定ができたり、別途カーメーカーと契約を結び、かつ情報センターと連携することで、乗車前に自動車の空調を作動させるプレ空調をHEMSのモニターやスマートフォンから行うことが可能。

 家庭用蓄電池については、デンソーおよびトヨタホーム、ミサワホームに加え、新神戸電機の4社で開発した。同蓄電池の容量は8.4kWhで、この蓄電池をHEMSと連携させることにより、昼間などピーク時の電力負荷の集中を抑制することができる。また、停電時においても、特定の部屋の照明器具など、最低限の電気機器を一定時間使用することが可能。

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