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米国ボーグル原子力発電所向けの加圧水型原子炉用復水器を東芝が出荷
東芝は、ウェスチングハウス社が米国サザン電力の子会社であるジョージア電力から受注したボーグル原子力発電所向け最新型加圧水型原子炉(以下、PWR)AP1000(TM)で使用される復水器を出荷。同社としては、米国における新設原子力発電所向け大型機器出荷は初めてで、AP1000(TM)用機器としても初めての出荷となる。
原子力発電所用復水器は、タービン・発電機を回した後の蒸気を水に戻して再利用する機器。今回出荷する復水器は、ボーグル原子力発電所3号機用に使用されるもので、同社が設計・技術支援・品質管理を担当し、韓国BHI社が製造を担当している。3号機および4号機用のタービン・発電機の製造も京浜事業所で開始しており、今後順次出荷予定だという。
AP1000(TM)は、ウェスチングハウス社が開発し、米国原子力規制委員会(以下NRC)から2006年に設計認証を取得している最新型PWR。設計認証取得後に追加された規制要求事項を反映した設計変更内容についてもNRCの評価が完了し、最終安全評価報告書が今年8月に発行されている。
ボーグル原子力発電所3・4号機は、2009年より建設準備作業が行われており、今年8月にはNRCから建設・運転一括認可(COL)発給に必要な最終安全評価報告書が発行。ボーグル原子力発電所3号機は米国で初めて稼働するAP1000(TM)として、2016年に運転開始の予定だ。なお、米国ではサウスカロライナ州のVCサマー発電所でも2号・3号の建設準備作業が行われている。
原子力発電は、エネルギーセキュリティおよび地球環境保護の観点から、各国における継続した需要が予想。同社は、国際的な安全評価及び設備基準の見直し等に対する協力を行い、新設プラント設計及び既設プラント改良に反映し、安全性のさらなる向上に向けて不断の取り組みを行っていく。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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