Wi-Fiは男性の生殖能力を低下させる?試験管内実験で精子の運動性低下が確認される

2011年12月1日 18:18

印刷

記事提供元:スラド

capra 曰く、 アルゼンチンの研究チームが行った実験で、Wi-Fiの無線に晒された人間の精子に運動性の低下とDNA断片化が認められたそうだ(International Business Times本家/.)。

 実験ではWi-Fi接続中のラップトップコンピュータの下に健康な精子を4時間設置し、その後の状態を調べたとのこと。その結果、精子に運動性の低下およびDNA断片化の増加が認められたとのこと。実験と同じ温度下に同時間置かれた精子にはこのようなダメージはみられなかったという。また、Wi-Fiに接続していないコンピュータの近くに設置した場合にも精子に問題はみられなかったとのこと。

 Wi-Fiに晒された精子は受精のために卵子まで移動する力が弱まり、受精したとしても男性のDNAが引き継がれる可能性が低くなるとのことで、男性の生殖機能を低下させる可能性があると研究者らは言う。

 研究では原因はWi-Fiの非熱的電磁放射線にあると見ているとのことだが、この実験はあくまで体外の精子を対象に行われたものであり、今後は試験管内実験だけでなく生体実験も行う必要があると考えているとのことだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス

 関連ストーリー:
「無線 LAN は樹木を病気にする」という研究結果 2010年11月25日
カナダ、オンタリオ州の小学校が Wi-Fi 使用停止を決定 2010年10月20日
バチカン放送の送信所周囲で発ガンリスク高まる報告書が出される 2010年07月20日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事