食材の信頼性を調べる「DNAバーコーディング」、レストランで導入されるかも

2011年11月28日 20:18

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 生物種を特定できる技術「DNAバーコーディング」が、そのうち世界中のレストランに導入されるようになるかもしれない(本家/.AP記事)。

 今年の10月、米国食品医薬品局は、海産食品の偽装表示を防げるとして同技術を公的に認めている。また他国においても、コストをかけずに素早く海産物の種類を特定でき、食の信頼性を高めることができるとして、同技術の導入を検討しているところが多いそうだ。

 スミソニアン研究所の古生物学者であり、「Barcode of Life」で事務局長を務めるDavid Schindel氏は、外食産業及び海産食品業者らに対して、食材の信頼性を証明するために「DNAバーコーディング」技術を導入するよう話し合いを始めているとのこと。

 海産食品の偽装表示問題は後を経たない。2007年米国では、中国産フグをアンコウと偽装表示していた事件が起きており、2009年にニューヨークの高校生がチョウザメ由来と表示されたキャビアのDNAバーコードを調べたところ、ミシシッピ川のヘラチョウザメ由来であったったことを突き止めたという事例もある。

 同技術の導入に初期コストはかかるにしても、日本にとっては悪い話ではないだろう。

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