パナソニック電工、肌の色を美しく見せるLED照明技術を開発

2011年11月9日 18:51

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美光色LED(左)と従来LED(右)の比較(画像提供:パナソニック電工)

美光色LED(左)と従来LED(右)の比較(画像提供:パナソニック電工)[写真拡大]

 パナソニック電工は9日、LEDの波長制御応用技術により、肌の色を美しく、モノの色を自然に見せるLED照明技術を新開発したと発表した。店舗空間の演出性を高める「美光色」シリーズとして店舗市場全般向けに製品を開発し、来春より順次発売する予定。

 今回パナソニック電工は、人の肌特有の光学特性に着目し、「肌の色の好ましさ」を評価するパナソニック独自の指標「PS(Preference Index of Skin Color)」を応用。同社ならではの光応用・光ソフト技術により、肌のくすみが目立つ原因となるLEDの光の波長を抑制し、PS値が高くなるようにLEDの光の波長を最適設計した。

 また、そのソフト技術を実現しつつ色ムラを抑制するために、LEDチップと蛍光体の配合や発光部の形状を最適化することで「美光色LED」が実現した。「美光色LED」は、肌の色を美しく見せるだけでなく、平均演色評価数(Ra)も高く設定することで、展示製品などのモノの色を自然に見せることが可能になる。

 今後、肌の色が美しく見える「PS95」と高演色「Ra95」を両立する「美光色LED」技術を活用し、省エネ性に加え、高い演色性が求められる店舗空間に最適な製品展開を目指す。特に、鏡を見て製品を実際に手肌につけて試す店舗(化粧品売場、アクセサリー売場、フィッティングルーム、パウダールームなど)へ「美光色LED」を提案していくという。

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