LIXIL、一部屋単位で短工期かつ手頃にリフォームできる「ココエコ」を新提案

2011年11月7日 23:40

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「ココエコ」のイメージ(画像提供:LIXIL)

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  • 「ココエコ」の施工イメージ(画像提供:LIXIL)
  • 「ココエコ」の施工イメージ(画像提供:LIXIL)

 住宅設備機器・建材の総合メーカーであるLIXILは7日、「暖房しても足元が暖まらない」、「夏の西日が強くエアコンの効きが悪い」といった住まいの困りごとを解決するため、住宅エコポイントで好評を博した内窓「インプラス」の“今ある『窓』の内側に簡単に取付ける”といった発想を部屋全体に広げ、今ある『壁』と『床』の内側に簡単に取付けるだけでエコリフォームができる新工法「ココエコ(ココだけ簡単快適エコリフォーム)」の提案を開始すると発表した。

 「ココエコ」は、家全体ではなく“一部屋単位”で施工できるため、3日から1週間という短い工事期間かつ手頃な価格でのエコリフォームを実現する。また、従来の防音・断熱内窓「インプラス」に加え、厚さ215mmの一般的な断熱材(グラスウール16kg)の断熱性能に相当する、厚さ12mmの“真空断熱材”を断熱パネルとして使用する「ウォール インプラス」、「フロア インプラス」を開発し採用している。

 「ウォール インプラス」、「フロア インプラス」を使ったリフォームでは、既存の壁や床の上に取付けても、部屋がほとんど狭くならない。また、解体工事不要の内張施工のため工期も短く、住みながら一部屋単位でリフォームできる。

 LIXILではこれらを組み合わせ、窓から壁、床まで一部屋まるごと、短納期かつ手軽な価格でエコリフォームができる新工法「ココエコ」の普及促進を図り、住まいの困りごとを解決するとともに、日本の住宅の省エネ化、さらには昨今の節電問題に大きく寄与していくことを目指す。

 従来の一般的な断熱リフォームの場合は、工事規模は家全体で、工期は1~2ヶ月、費用は約1,000万円だったが、「ココエコ」の場合は、工事規模は必要な部屋だけ(一部屋から可能)、工期は3日~1週間(一部屋)、費用は目安として1畳10~15万円(6畳の場合は約60~90万円、工事込)となる。
 
 対象物件は、木造住宅とRC集合住宅(2012年4月より対応予定)。2012年4月より全国(次世代省エネ基準Ⅳ地域以南)で発売スタートする。なお、関東エリアでは一部先行発売済み。

 同社の実験結果では、「ココエコ」により、冬の室内空調の快適指標である上下温度差が7℃から3℃以内に改善され、冬のつらい底冷えを緩和することが確かめられている。

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