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かき混ぜることで、分子構造の左右作り分けに成功
記事提供元:スラド
greentea 曰く、 日刊工業新聞によると、東京理科大学の山下俊准教授と奈良先端科学技術大学院大学の藤木道也教授の研究チームが、対称的な構造を持つ鏡像異性体を簡単に作り分ける手法を開発したそうだ。
液体を寒天のように固めるゲル化剤を水に入れ80度Cにして、時計回りか反時計回りにかき混ぜた。分子構造の左右の偏りを調べる手法を使い、溶液内で左手系分子と右手系の分子を作り分けられることを示した。
鏡像異性体は化学反応性や物性はほとんど同じであるため分離や作り分けが困難だが、生体への影響などは全く異なる場合があり、工業的にはこれらを選択的に得ることは非常に重要である。
このような鏡像異性体の作り分けは、これまでにも盛んに研究されてきており、例えば2001年のノーベル化学賞を鏡像異性体の作り分けに関する研究で野依氏らが受賞した。
それがまさか、固めてかき混ぜながら作るという、単純な方法で作り分けできるとは驚きである。
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