広がりを見せる自閉症者ソフトウェアテスター育成プログラム

2011年10月9日 10:29

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記事提供元:スラド

capra 曰く、 高機能自閉症の人々をソフトウェアテスターとして育成するプログラムが、なかなかの成功を収めているようだ(Smarter Technologyの記事本家/.)。

米Aspiritechによる高機能自閉症者を対象にした就労プログラムへの取り組みは、2年前のストーリーでも取り上げられている。アスペルガー症候群という名称でも知られる高機能自閉症の人は、高度な数学能力が一般的なプログラマーよりも優れており、退屈なトラブルシューティング作業も難なくこなす。AspiritechはOracleやMicrosoftなどの著名企業を顧客に持つデンマークのSpecialisterneを手本にし、ソフトウェアテスト業務に特化したプログラマーを雇用しているという。

高機能自閉症の人々を雇用する動きはベルギーやイスラエル、日本などにも広がっており、Aspiritechは立ち上げ時に日本のKaienからアドバイスを受けたとのこと。Aspiritechが最初に雇用した7名は、スマートフォンやクラウドコンピューティングアプリケーションのソフトウェアテストプロジェクトで働き続けているそうだ。同社はクラウドコンピューティング分野での経験を生かし、テストケース開発だけでなく、機能テストや互換性テスト、回帰テストなどにも業務を広げている。現在、同社の収入の60%は寄付によるもので、売り上げは40%に過ぎないが、来年には売り上げの比率を50%にまで上げることを目指しているという。

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