東芝、伊グループ会社がローマ市配電公社からスマートグリッドシステムを受注

2011年9月26日 14:16

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 東芝は26日、グループ会社である伊アンサルドT&Dが、ローマ市の配電・水道公社であるアチアからスマートグリッドシステムを受注したと発表した。2012年春までに運用を始める予定という。

 発表によると、アンサルドT&Dが納入するスマートグリッドシステムの内訳は、10kWの太陽光発電システム、東芝製の45kWhの蓄電池「SCiB」、電気自動車用給電スタンド、これらを制御するグリッド監視制御システム(μEMS)など。

 同システムはローマ市のラフィネリエ変電所内に設置し、アチアが太陽光発電システムと蓄電池を有効活用して電気自動車用充電スタンドに電力を供給する。

 同システムの太陽光発電システムの発電状況と蓄電池の蓄電状況、充電スタンドの充電状況に関するデータをリアルタイムに送信するスマートメータについては、東芝が7月に買収したランディス・ギアの製品を採用する予定。

 東芝は、今回の受注を契機としてアンサルドT&Dとランディス・ギアが連携し、今後の商用設備の受注活動に役立てていく予定としている。アンサルドT&Dは、東芝が3月に買収した。

 また、ローマ市以外のスマートグリッド案件の拡販にも注力し、イタリアを中心として欧州でのスマートコミュニティ・スマートグリッド事業拡大に繋げていく計画という。

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